「なんだか毎回同じような人を好きになる」
「違ったタイプの男性と付き合っても、結局ケンカの内容が似ている」
「周りの人は気にならないようだけど、どうしても感情的になってしまう場面がある」
…こういう方は、もしかしたら、親子関係の課題を恋愛に持ち込んでいるのかもしれません。
今回は、恋愛と親子関係の、意外なつながりをご紹介します。
「置き去りの子供」が恋愛に影響する
どんなに円満に見える家庭であっても、その家庭ならではの問題はあることでしょう。
幼少期からの親との関係性のなかで、わたしたちは「置き去りの子供」を、自分の中に作ってしまいます。
「インナーチャイルド」という言葉として、聞いたことがあるかもしれません。また場合によっては、「愛着問題」とも表現されるかもしれません。
この「置き去りの子供」が、自分の恋愛に大きく影響しているのです。

頭で理解していても「置き去りの子供」は存在する
「自分の恋愛に、親子問題が関係しているなんて考えたこともなかった!」という方がいます。
「何かあるのはわかっていたけど、もう私も大人だし、親も変わらないだろうし、今は親の気持ちも理解できているから…」と思っている方もいます。
ただし、この「理解」は「頭で理解しているだけ」になっていることが多いのです。
実は、そこに「置き去りにされた子供」がいます。
感情が揺さぶられるときは置き去りの子供を探しているとき
恋愛の課題は、思考を変えることだけではなかなかなくなりません。
何か感情を大きく揺さぶられる出来事があるたびに、考えてみてください。
わたしたちに感情が湧くと、エネルギーが生まれます。
感情は消えても、その生まれたエネルギーは、勝手には消えて無くなりません。
そのエネルギーは、同じような場面や、同じような出来事がある度に、同じ感情を呼び起こします。
それは、自分の中に「置き去りにされた子供」を見つけるためなのです。
幼い頃のエネルギーが、今も出来事を通して、感情をゆさぶり、「置き去りにされた子供」を探そうとします。
その子供が欲しがっている愛情を与えることで、課題は完結していきます。
置き去りの子供が生まれる例
例えば、
- 子供をコントロールしたい親
- 良い子でなければいけなかった子供
- 可哀想な自分を演出する親
- カウンセラーのように面倒を見る子供
- 自分と違う価値観の子供が、幸せそうなのを喜べない親
- 母のために不幸を装う子供
- 感情コントロールができずに、躾という名の言葉の暴力や体罰を与える親
- 安心を得られず常に親の顔色を見張る子供
- 「あなたのために自分を犠牲にした」と訴える親
- 本物の愛情ではないと傷つく子供
このように、様々な環境で「置き去りの子供」ができます。
親子の確執は代々連鎖している
どんな形にせよ、親子の確執があると、それが課題となり、恋愛に大きな影響を与えます。
しかもその課題は、親自身が、さらにその親(自分から見た祖父母)との間に、同じ課題と確執があることがほとんどです。
つまり、連鎖しているのです。
親子の確執の連鎖を止めるということ
もし、この記事を読むあなたに思い当たることがあり、パートナーシップに苦戦しているのであれば、次のように考えてください。
あなたは、家族が苦しんできた連鎖を止めに来たのだと。それが、あなたがこの時代を選んで生まれてきた理由です。
あなたが親子の確執の連鎖から抜け出し、解放された状態で、幸せになることによって、ようやく連鎖は完了します。
長く続いてきた、家族の苦しみを終わらせる役割が、自分にあるのです。
この記事の内容は、立川ルリ子ブログの掲載内容を加筆・編集したものです。


小嶋 由希子

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