恋愛に悩みはつきもの。お付き合いできた彼との間にも、数々の困難が訪れ、苦しさで胸がつまるようなこともあるでしょう。
今回はそんな時にこそ、パートナーに矛先を向けることなく、自分自身で苦しみ乗り越えて行く方法をお伝えします。
苦しみは本当の自分に気がつくためのサイン
恋をしていて苦しさを感じるときに、考えてみていただきたいことがあります。
それは、苦しみが「本当の自分に気が付いて」という自分の内側からのサインだということです。
つまり、自分自身が「これこそがわたし」と信じていた姿が、幻想であることに気がつく時がきたということです。
もしくは、これまで必死に隠していた自分や、フタをして見て見ぬふりをしていた自分が、露呈する時なのかもしれません。
苦しいときほど相手は自分を受け止めてくれない
苦しい恋は、自分を惨めにします。
自分がとても小さく、弱い人間だということを、これでもかというほど知らしめられます。
その苦しみから逃れたい…と、想いの全てが彼に向かう時ほど、不思議なことに、彼はその想いを「受け止めない」行動に出るのです。
なぜならば恋愛の仕組みから見たとき、その苦しみは、「本当の自分」を取り戻すために、自分自身が取り組まなければならないミッションだからです。
彼が乗り越えさせてくれるのではなく、「自分で乗り越える」ために彼に出逢っているのです。
「助け合い」の定義
恋愛の仕組みにおいて、お付き合いをするパートナーは、お互いの課題を乗り越えるために助け合う関係にあります。
この「助け合う」という言葉は、誤解されがちな表現です。
まるで「何かをしてもらえる」という意味合いに感じるかもしれませんが、実際には、パートナーの苦しみに手を貸さないこともあります。
これは手を貸さないことが、かえって助けることになるということです。
手を貸さないことで助けるということ
恋愛の仕組みにおいて、
「体験し、学ぶ」
というふたつのことは、必ずセットで存在しています。
理論で学び、頭で理解しても、またすぐに元どおりになってしまうため、体験が必要なのです。
だからこそ手を貸さないことで、「体験する」ということを促し、結果的に助ける関係もある、ということです。
苦しいのは彼のせいではない
人生において、自分の苦しみに寄り添ってくれる存在がいるということは、とても救いになります。
だから、恋人である彼に救いを求めたくなります。
パートナーシップで困難や障害が訪れたとき、
彼が変わってくれたら…
彼が優しくしてくれたら…
彼が◯◯してくれたら…
という思考にとらわれてしまうのは、「そうすればわたしは救われるのに」という思考が根本にあるからです。
なので、苦しむ女性の多くは「自分が苦しいのは彼のせいだ」と勘違いをしてしまうのです。
けれど、実はそうではありません。
本当の自分になるのは自分の力で
だれかに恋をした瞬間、人は魂の自分と繋がるという体験をすることができます。
魂の自分…つまり、「素晴らしい自分」「愛に溢れて確信に満ち溢れた自分」を体験することができるということです。
もしも恋に落ち、結ばれた相手との間で苦しむことがあるとすれば、それは、「あの日の自分にもう一度会いたい」と思っていることです。
素晴らしい自分、本来ありたい姿の自分と離れていることを感じれば感じるほど、苦しさは増します。
「あの日、あの時の、素晴らしい自分に戻りたい」
そのあきらめきれない想いが執着心を生み出し、「彼がいなければ、あの時の自分を取り戻せない」と依存するようになります。
やがてその依存心は、「彼が救ってくれないせいでわたしは苦しい」「彼といるのに、あのときの自分に戻れない」という思考に変わっていきます。
けれどそんなときこそ、彼と出会った時の素晴らしさの本質を、思い出してください。
あの時の素晴らしい自分はまぎれもなく、本当の自分です。
その自分に出逢うきっかけをくれたのは彼ですが、取り戻すのは自分自身でできるのです。
本当の自分になると、手放されない女性になる
自らが「本当の自分を取り戻す」というミッションをクリアした先に、はじめて、彼も本当の愛を知ることになることでしょう。
本当の自分は間違いなく、愛に溢れた存在です。
そんな本当の愛にふれたとき、彼はパートナーの女性をかけがえない存在だと感じ、手放したくないと思うものなのです。
この記事の内容は、立川ルリ子ブログの掲載内容を加筆・編集したものです。
小嶋 由希子
最新記事 by 小嶋 由希子 (全て見る)
- わがままを言ってはいけない?自己肯定感が低い理由 - 2021年5月11日
- 彼をコントロールしたくなったときにおすすめ「全一性」のワーク - 2020年12月5日
- 生きるということ - 2020年10月31日