恋愛に「ときめき」はつきもの。しかし、ときめきが過度であることは、危険信号となります。
モヤモヤは自分らしく振舞えていないサイン
ときめき中毒を引き起こすのは、自己肯定感の低さからです。
そして自己肯定感の低さは、自分らしく振る舞えていないときに起こります。
自分らしく振舞えていないかどうかを判断するには、「モヤモヤするかどうか」を見ると良いでしょう。
視点を変えて自分らしい選択を心がけることで、モヤモヤは減っていくことでしょう。
それでは、他の人の言動など、自分以外の要因でモヤモヤや怒りを感じるときには、どうしたら良いでしょうか。
「ひとり脳内会議」というアプローチ
自分以外の要因でモヤモヤや怒りを感じるときにおすすめなのが、「ひとり脳内会議」という方法です。
手順は次の通りです。
- 「怒る人」「妬む人」「悲しむ人」という三人の役割を脳内につくる
- 自分が悩んでいるをその三人に相談するとイメージする
- 相談された脳内の三人はそれぞれ、役割どおりのリアクションをとるとイメージする
- 三人を鎮める方法を考える
具体的に例をあげます。
たとえば、自分の同僚であるAさんに、仕事上、多大な協力をしたにもかかわらず、Aさんが手柄を全部独り占めしてしまった…というシチュエーションを仮定します。
また、ただでさえAさんの行動にモヤモヤしているところに、上司から「君もAさんのように頑張らないとね」と言われてしまい、さまざまなネガティブ感情が湧いているとします。
「怒る人」への説得
ここで、脳内にいる三人に、今回の件を「相談」するとイメージしてみましょう。
怒る人は、次のようにリアクションするでしょう。
「Aさんはなんてずるい人なの!あなたはあんなにがんばっていたのに!上司もムカつく!」
次にイメージするのは、この人を鎮める方法です。
「でも今回はいい経験になったから。上司には次に認めてもらえればいいよ」
と怒る人を説得しようとすると、怒る人はさらに
「でも、こんな思いをしたら、仕事にだって嫌気がさすんじゃないの?」
と問いかけてくるかもしれません。
そこでどんな説得を続けることができるでしょうか。
「いや、仕事は続けたい。上司はわたしに期待をかけているからこそ、何の気なしにあんなことを言ったのだと思う。がんばったら認めてもらえるはずだよ」
という風に説得し続け、怒る人が鎮まるまでやりとりを続けます。
「妬む人」への説得
次に、妬む人にこの話をしてみるとしましょう。
「Aさんはあなたに対して感謝が足りないんじゃない?」
と妬む人に言われたとします。
「もしかしたらAさんは最近成績が悪かったから、必死だったのかも」
と自分が説得したところ、妬む人からは
「だからといって、手柄を独り占めするのはあんまりだと思う」
と返ってきました。
「そうだね。もう一度、Aさんと話し合ってみるよ」
と返し、妬む人への説得は区切りがつくことでしょう。
「悲しむ人」への説得
最後に、悲しむ人が
「上司に理解されなくて悲しいね」
と、自分の気持ちを代弁してくれたとします。
そこに対しては
「そうだね。これからはもっと上司に、細かく報告をするようにするよ」
などと返すことができるでしょう。
ひとり脳内会議のメリット
この「ひとり脳内会議」のメリットはふたつです。
- 自分の感情を吐き出すことができる
- 物事を違う視点で捉えることができる
ひとり脳内会議を行う習慣がつくと、長い時間モヤモヤに支配されることがなくなります。
こちらの記事に記載している内容は、なぜときめくほどに恋愛は上手くいかないのかで詳しく紹介しています。
小嶋 由希子
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