「感情を上手にコントロールしたい」と色々試すも、結局は感情に取り込まれてしまう…という人も少なくありません。
今回は、感情コントロールが苦手な人へ向けて、ネガティブ感情への対処方法をご紹介します。
ネガティブ感情の味わい方
ネガティブな感情が湧いてきた時には、まずはその感情を思いっきり味わうことです。
感情を味わうポイント
この、「感情を味わう」というのが大切なこと。
この時のポイントとしては、その感情が生まれた意味や原因、理屈を考えないということです。
ただ、その感情だけを感じ切ります。
湧いてきたら、ただ感じるのです。
その感情が大きくなったり小さくなったりするのを観察するだけです。
どのくらいの大きさで、どのくらいの強さで、どのくらいの持続性があるのかを見ます。
ネガティブ感情そのものは長時間続かない
多分、何時間もずっと同じ強さで感じ続けることは無理です。
お腹もすくし、他のことをしていたら、そちらに気も取られます。
原因も理屈も考えず、感情が湧くままに感じ取ると、すぅっと消えていく瞬間があります。
でも、また、原因や理屈を考え始めると
感情がぶり返してきます。
つまり、感情自体は同じ強さや大きさをずっと維持することは難しいということです。
感情が維持されていると感じるのは、感情が湧くような「思考」が使われているからです。
苦しみから逃れられないと憂鬱になっていても、必ず、憂鬱さには強弱があります。
その強弱を感じることで、「この感情が維持され続けることはないんだな」と知ると良いでしょう。
自分を責めることはNG
感情を感じ切る時に気をつけておいたほうが良いことがあります。
それは、辛い気持ちに思いっきり浸っても、「絶対に自分を責めないこと」です。
自分を責めることは、100%の自分から遠ざかります。
あくまでも、思考を使わず、感情だけを感じることです。
感情を感じきるワーク
ここで、感情を感じきるためのワークをご紹介します。
お風呂の中に、お塩とお酒、もしくは浄化に良いアロマで自分が「良い匂いだな」と感じるもの(ローズマリーやセージ、ジュニパー、フランキンセンス、サンダルウッド、ラベンダーなど)を入れて、感情を感じ切ります。
その時、お風呂のお湯に、すべての感情が溶けていくようなイメージで深呼吸をしてください。
ぬるめのお湯(夏は38度、冬は40度くらい)に30分ほど浸かりながら、このワークをやります。
湯船から出たら、綺麗なお湯のシャワーを手を伸ばした状態で浴びます。
その時、「残ったネガティブなエネルギーを洗い流す」つもりで。
ポイントは、体から離した状態で浴びること。
最後に、お風呂のお湯を抜く時に、すべて、
排水溝に流れていくようなイメージをしてください。
これは、かなりスッキリできることでしょう。
ネガティブエネルギーは貯蓄される
他にも色々と、対処できることはあります。
つまり感情に飲み込まれてどうしようもない時は、淡々と作業的に対処するんです。
思考を使わず、
「あ、感情が湧いてる、浄化風呂入ろう」というようなイメージです。
見ないふりや、蓋をして感じないように心の奥底に隠しても、一度生まれた感情のエネルギーは「感じ取る」ということをしない限り、消えずに残り続けます。
次々にそれを繰り返すことで「ネガティブな感情エネルギー」を貯蓄しているような状態になります。
なぜ、そうしたエネルギーを残しておくことが良くないかというと、自分でもコントロールできない感情にとらわれてしまう時は、こうした貯蓄したエネルギーに取り込まれてしまうからです。
ネガティブ感情は、まるでいま生まれたかのようにあらわれますが、実は、コツコツと貯金してきたエネルギーが恋愛で起きる出来事に共鳴して、浮上しているだけなのです。
溜まったエネルギーは、恋をすると一気に浮上するのです。
それは、まるで、隠れていた大きなシミがすごい速さで表皮に浮き出てくるようなものです。
恋はそうしてたまったネガティブなエネルギーを、デトックスする仕組みでもあるのです。
そうした仕組みになっている理由は、「恋愛の仕組みが、本来の自分らしさを取り戻すシステム」だからです。
ネガティブ貯蓄をしてるのに何もしないでいると、恋した時にものすごい感情に揺り動かされて、自分でコントロールが効かなくなります。
自分が我慢すればいいか…と、感情を抑える癖がある方は要注意です。
恋愛の仕組みを活用しよう
このエネルギーが完全になくなると、いわゆる、切なくて仕方ない「ときめき」は消え去り「自分の中から湧き上がってくる喜び」という感情に変化しますが、ここで感じるときめきは、愛のステップに進んでいる証拠です。
これは満たされたくて何かを切望するようなときめきよりも、何百倍も素晴らしい感情です。
ぜひ怖がらずに恋してください。
辛い思いをするたびに「もう学びたくないよ!」という人も多くいますが、生きているということは、学んで成長するの繰り返しなのですから。
そして、その学びが苦しくなるのは、感情を感じ切るということが苦手なだけです。
もしくは、ネガティブ貯金してしまってるだけ。
わたしたちが、どこに向かっているかは一つ。
幸せになることです。
これが、わたしたちが、どうやってもたどり着くことになっている場所です。
恋愛の仕組みは、どんなあなたでも応援します。
だから安心して、恋して、切なくなって、感じきって、立ち止まらないで、振り向かないでいきましょう。
この記事の内容は、立川ルリ子ブログの掲載内容を加筆・編集したものです。
小嶋 由希子
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